“ボカッ、ドコッ、バカッ…”
鈍い音とともに
さっきまであたしの腕を掴んでた男達が苦しそうに地面に倒れてる。
あたしは何が起きたか全くわからなかった。
「大丈夫か?」
冷たい声。
振り返ると、いつもよりもっと怖くて鋭い目をした櫂が立っていた。
「勝手に行くなよ!!
なんかあったら勇馬と千夏ちゃんに俺が怒られんだから・・・」
頭をポリポリとかきながら言う櫂。
「テメェふざけんなよ!!」
後ろから1人の男が不意に櫂を殴ろうとしたけど、サラッとかわして
回し蹴りを一撃。
「早く消えろ…目障り」
上から見下して言う櫂。
マジ怖すぎ…言葉じゃ表せないぐらいの迫力。
ピンチを助けに来てくれるヒーロー。
本当にドラマのワンシーンを見てるみたい。
ちょっとかっこ良すぎじゃん!?
結局
その男達は慌てて走ってどこかへ逃げていってしまった。