しばらく沈黙が続いた。

夜店の方も少しずつ人が帰り始めたみたい。

お腹減ったな…

勢いで来ちゃったけど、櫂とか友達はどうしたんだろ?



「ねぇねぇそこの2人、せっかくの祭りなのに何してんの?

良かったら俺らと遊ばない?」


見知らぬチャラいギャル男の3人組に話しかけられた。



「無理!!」


あたしはキッパリ。
ウザいし、マジムカつく!!
女だと思ってナメやがって…

美菜ちゃんはちょっと怯えてるみたい。



「いいじゃん、どうせ2人とも暇でしょ?ちょっと付き合ってよ!!

ほら、浴衣もグシャグシャじゃん、着替えなくちゃ♪」


「やめて…」


1人の男が美菜ちゃんの手を引っ張って、強引にどこかに連れて行こうとした。


「ちょっと待ちなよ!」

後ろから叩こうとしたら、別の男にあたしも腕を掴まれてしまった。



ヤバい。

やっぱり力じゃ男にはかなわない‥。

どうしよう。




そう思った時・・・