「償うために…」
意外にもサラッと答えてくれた。
でも
あたしが全く予想もしていなかった答えだった。
償うため?
償うためにサッカーを続けてるってどういう事なんだろう?
聞き返したかったけど、櫂くんの顔があまりにも悲しくて、今までで一番冷たい目をしてるから
さすがのあたしも言葉に詰まってしまう。
「じゃあね…
あとさ“くん”付けやめて」
そう言って階段を上っていく櫂くん。
あっ…櫂。
「あたし・・・!!」
昨日の合コンに続けて、また櫂を引き止めてしまった。
「あたし・・・
サッカー部のマネージャーやってもいいかな?」