「昨日、櫂が帰っちゃって、女の子達怒ってたんだぞ!未菜ちゃんまでいなくなっちゃうしさ…」
「けど、櫂くん未菜と2人で帰ったんだよね?」
千夏ちゃんの言葉に俺はコクリと頷くと、勇馬が飲んでいたコーラを吹き出した。
「もぉー勇馬くん汚い!!」
「だって!!だってさ…
南極の氷みたいに凍ってて、冬の北風みたいに冷たい櫂が女の子と一緒に帰ったんだよ!!
そんなん大ニュースだって!!」
本人を目の前に失礼な奴…
ふざけやがって
「櫂くん…まさか未菜狙い!?」
「マジかよ!?
お前ちゃっかり美人ちゃんを…
でも俺はお前が恋したいつーなら全力で応援するぞ!!」
真剣な眼差しで俺を見つめる2人
ある意味お似合いカップルかも…
話、勝手に進めすぎだし。
「1人で帰るのあぶないから駅まで送っただけ
それとあの子にも興味ないし、俺は恋しねぇーから」