「あなたの名前はーー?」


最後に叫んで聞いてみた。



「櫂」


「貝?」


「黒崎櫂」





櫂――…



大嫌いな合コンであなたに出会った。


あなたはあたしに全く興味がなかった。


あたしはあなたのその冷たい瞳の理由を知りたくなった。



「あなたは運命の人がいると思う?」



どうしてこの時あたしはあなたに聞かなかったんだろう?




この時はまだ何も知らなかった。



あなたの




深い深い





闇を━━…