「やっぱりまだ外は寒いな…。」


中へ戻ろうと立ち上がったその瞬間。


「うわっ!」


「きゃっ!」


誰かが走ってきて私にぶつかった。


「いってー。あっ!すみません!
大丈夫でしたか?!」


いてて…。
ちょっと尻もちをついただけで怪我はしていない。


「はい、大丈夫です。」


そう言って顔を上げると、見覚えのある顔が目に入った。