今日は妹メンバーを決める為のオーディションだぞ。

サイン欲しいとか会いたかったとか、そんな答えどうでもいいんだよ。

つーか、そんな応えは誰も求めていないんだよ。

「だから女ってのは」

だから女ってのは嫌いなんだよ。

「ねえしゅっち、次だれから?」

「百十一番の人」

「まだたくさん居るっすね」

「その残りの中から、無事四人見つけられると良いけど」

そんなの無理だろ。

四人選ぶとか、そんなの簡単に居るわけがない。

俺は後半に誰が居るのか名前を見ていく。

「そんなの簡単に」

と思っていたところで、俺は一人の女の名前を見て固まった。

「星美夜……、蘭?!」

な、なんであいつの名前が載ってるんだよ?

いやでも待てよ、あいつも決めるのはまだ早いよな?

同じ名前の奴なんてそこら辺にたくさん居るだろうし。

俺は見なかった事にし、紙を机の上に置いた。