「うん、驚いたよね?」

「は、はい」

「私って、アイドルとかに興味なかったんだよね。でも、COSMOSの歌を聞いて、COSMOSの造る世界に自分が居た感じがしたの」

「え?」

やっぱり、里音と同じく分からないよね、私の言っていること。

自分でも、なんて説明して良いのか分からないんだよね。

「その、蘭さんはCOSMOSの造る世界を見たくて、ここに来たんですか?」

「まぁ、そんな所かな?でも、歌でみんなを笑顔に出来たらいいなとか、そんな事も思ってる」

堂々と恥ずかしい事たくさん言っちゃったけど、何でか恥ずかしくなんかなかった。

「とても素敵です」

「えっ?」

すると心愛は、目を輝かせて私を見てきた。

「蘭さんなら、絶対受かります!」

「そ、そんな事ないよ」

「いえ、私は蘭さんは絶対受かると思います。だって、私とは全然違う理由だから」

心愛はそう言うと、視線を下へと向けた。