「早く涼介様来ないかな?」

「会いたいよね」

と話す人や。

「もうオーディションなんて関係ない!私は至流婆君さえ見られればそれで良い」

オーディションなんてどうでもよくて、COSMOSのメンバーを見に来ている人が多数居るみたい。

「たく、COSMOS目当てで来てるなら帰れっての」

里音は胸の前で腕を組み、目を細めてそう言った。

「そうだね」

なんか、凄く寂しさを感じた。

「えっと」

「ん?」

その時、一人の女の子がオロオロとした状態で辺りを見回していた。

「あの子?」

見た目は私よりは年下かもしれない。

でも、なんであんなにオロオロしてるのかな?