「何するんすか!しゅっち!!」

「よけない事……、聞くことないだろ……」

その時の阿修羅の目が怖く、流石に至流婆も黙りこんだ。

「一体なんの話か知らないけど?」

「涼介はまだ知らなくて良い」

「そうなのか?」

これはこれで、阿修羅が来てくれて良かったのかもしれない。

この様子だと、至流婆が言いかけた事に対して、涼介は何も知らないと見える。

まっ、知らない方が身の為か。

まぁ、いずれは知ることにもなるだろうけど、それについては涼介自身が知る必要がある。

当然かなめ本人は分かってるとは思うけど。

まさかかなめまで知らないって事はないだろう。

でも、かなめはかなめでちょっと天然のところがあるし。

なんか俺、二人に対して心配し過ぎかもしれない。

あまり考え過ぎないようにしよう。