マネージャーと打ち合わせをしていた涼介が戻ってきた。

「お疲れリーダー」

「お疲れ、正宗」

あの日以来、涼介はいつもの涼介に戻って、ちゃんとリーダーとして活動している。

かなめと一緒に暮らすようになって、ちょっと浮かれるかと思っていたが、その心配はなさそうだな。

かなめと会った次の日に、涼介のやつはドラマ撮影を抜けだして、かなめと暮らす準備するから驚いたよ。

ま、しょっちゅうある事だからな。

「りょっち、姫と暮らしてどんな感じなんすか?」

「え?どんな感じってにが?」

至流婆の奴、また変な事聞いてる。

「二人の間に何か進展はあっんすか?」

「うーん、前よりいる時間が増えたから、それなりには進展あったとは思うけど」

「なら、もうしたんすか?」

「えっ、何を?」

「だからって!痛いっす!!」

気づくと至流婆の頭を阿修羅がペットボトルで殴っていた。