「安心するのわ早いわよ、今日からデビューライブの日まで、歌と踊りを完璧にしてもらうわ」

「はい!」

「でも、少し休憩にしましょう。一時間休憩の時間をあげるから、グループ名でも考えておきなさい」

「そうだ。グループ名のこと忘れてた」

私たちは、まだグループ名を考えていなかった。

この一週間ハンナさんに言われたことをこなすので精一杯だったから、すっかりグループ名の存在を忘れてしまっていた。

「全然考えてなかったです」

「それどころじゃなかったからな」

「そうだね」

グループ名なんて、すぐに思い浮かぶとかって思っていたから、いざ考えるとなると中々思いつかない。

「そういえば、COSMOSの名前の由来って何?」

私が三人にそう聞くと、三人はポカンとした表情で私を見てきた。

「な、何?!そんな目で私を見ないで!」

「おい里音、蘭は本当に COSMOSのファンなのか?」

「話せば長いんだよ」

「蘭さんは、COSMOSの事は最近知ったみたいですよ」

「ふーん」

ゆ、優の冷たい視線が痛い。