その時に、机に広がる紙に書かれていることが目に映る。

「うわぁ、凄い」

「あっ!」

正宗は、私に見られたくないのか、紙をかき集めるとその紙を封筒にしまった。

「何で隠すの?」

「曲完成する前に、見られたくないんだよ」

「そっか」

そこで会話がなくなり、沈黙感が漂う。

どうしよ、話すことがない。

正宗は正宗で、窓ガラスの方に視線向けて、何考えてるか分からないし。

「お待たせいたしました」

そこへタイミング良く店員さんが、紅茶を運んで来てくれた。

良かったとホッとして紅茶を飲もうとした時。

「あっ、ちょっと待て」

正宗に止められた。