なんか来たって、思われたよね。

すると、正宗は私を手招きした。

「っ?」

何だろうと思って、正宗のところへと行く。

「あのさ、そこに突っ立ってても困るんだけど」

「ご、ごめん」

とっさに謝ったけど、謝る理由なんな無かった。

「別に謝らなくて良いけどさ。つーか、声おかしくないか?」

「や、やっぱり」

慌てて口に手を当てるけど、正宗は「もう遅いだろ」と呟くと溜め息をついた。

「だ、だってハンナさんが」

「あぁ……。あの人のメニュースパルタだからな。で、ここには何しに来たんだ?」

「ちょっと、喉が痛いから飴貰おうと思って、あと喉乾いたから」

「たく……」

正宗は、目を細めて私を見たあと、店員さんに紅茶を二つ頼んだ。

「とりあえず座ったら?」

「う、うん」

私は正宗の目の前に座る。