「誰が休憩していいと言ったかしら?」

「ひっ!」

私たちの背後で、ハンナさんは胸の前で腕を組んで、般若みたいな顔で私たちを見下ろしていた。

「ご、ごめんなさい」

「いんや、許さないわよ。罰として同じメニューをもう一度」

「ひぇぇぇっ!」

「もう無理です……」

この後も、数時間私達は同じメニューを繰り返した。

「はい、一時間休憩」

「やっと、休憩だ」

「もう走れない」

「喉、痛い……」

続けなれる気がして来ない。

「私、外行って来よ」

里音はそう言うと、部屋から出て行き。

「私、椅子に座りたい」

「あっちに、確か椅子があったぞ」

心愛と優も部屋から出て行って、私は一人部屋に取り残された。