「ふむふむ」

すると、今度は私たちの体を上から下まで、ハンナさんは見始めた。

「あの、何か?」

「体つきを見ているだけよ」

へ、変態だこの人!

「そこの貴方!」

「えっ!わ、私?!」

ハンナさんは、里音へと指をさした。

「貴方里音って言ったわね、貴方ちょっと太りすぎ」

「は、はぁぁ?!太ってなんかいませんよ!」

「嘘を言っても無駄、私には分かるんだから」

「くっ……」

里音は、助けを求めるように美宇さんへと視線を向ける。

けど美宇さんは口パクで『全部本当よ』と、里音に言った。

「まず里音は、腹筋二百回」

「に、二百回!」

腹筋二百回って、そんなのやったら筋肉痛に。

「次は貴方!心愛」

「は、はい!」

「貴方はまず体力が足りないわ、ダンスをする以上体力は欠かせないもの。あなたは最初に外周五十周」

「そ、そんなぁ」