「そして、貴方達は一ヶ月後にデビューライブが控えていますので、準備の方をお願いしますね」

「えっ、デビューって?!」

は、早くないですか?!

「やった、あと一ヶ月でデビューできるなんて」

私とは反対に、里音はやる気満々だだ。

「楽しそうだな……」

「当たり前じゃん!歌って踊れるんだよ!」

「ま、つまらなくはないかな」

「どうしよう、失敗しないか不安になってきた」

「大丈夫っすよ心愛ちゃん!俺が居るっすから、心配無いっす」

「 至流婆君……」

あ……。

この二人はひょっとして、私がさっき考えた事と一致しそうな雰囲気なんだけど。

「今日のところは、ここまでとさせて頂きます。デビューライブまでに、グループ名だけは考えておいてください」