「じっー」

「り、里音?!」

それに、何でか里音は美宇さんをじっと見ていた。

「ん?」

それに気づいた美宇さんは、里音に微笑み返してくれて、里音は慌てて視線を逸らした。

「まず COSMOSの皆さんは、いつも通りなので」 

「えー!休みないんすか?」

「仕方ないでしょ。三ヶ月後に全国ツアーを控えているんですから」

至流婆さんは、小さな男の子みたいに頬を膨らませた。

「ふふ」

そんな至流婆さんを見た心愛は、軽く笑っていた。

「うっ……」 

心愛を見た 至流婆さんは、頬を赤くし心愛につられて軽く笑った。

この二人、もしかして。

ふとそんなことを考えた私だけど、「そんなわけないか」と思い、楓さんの話へと集中した。

「次は、里音たちには明日からコーチと一緒に練習してもらいます」

「コーチ?」

コーチってまさか、ダンスのコーチ?