「ほら、そろそろ行くぞ」

「え?もう行くの」

「当たり前だ、そんなギリギリに着いてどうする。もっと余裕をもって着くように行く」

「わ、分かった」

俺は皿を片付けようとした時、蘭に止められた。

「あ、良いよ。私片付けるから」

「いい、自分で使った物は自分で片付けるって決めてる」

「そ、そうなんだ」

蘭は驚いた表情で俺を見てくる。

「お前今意外だと思っただろ」

「ええ!」

図星みたいだな。

こういう事はあまり人前でやらないからな。

「蘭も早く片付けろよ」

「う、うん」

皿とコップを片付けた後、俺達は目的地である『 COSMOS事務所』に向かった。