朝食を取り、私服に着替えて私は部屋を出た。

部屋を出た時に、隣に住んでいるかなめ先輩と会った。

「あっ!かなめ先輩」

「蘭ちゃん、おはよう」

「お、おはようございます」

パジャマ姿の先輩も可愛い。

「これから何処か行くの?」

「は、はい。ちょっと正宗に呼ばれまして」

なんの用かは知らないけど。

「そうなの?正宗ったら、いつの間に蘭ちゃんと仲良くなったのかな?」

「な、仲なんか良くありません!あいつ意地悪だし」

私が否定すると、先輩は軽く微笑んだ。

「そうね、ちょっと意地悪な所もあるかもしれないけど、良い所もあるんだよ」

先輩にそう言われると、何も言えなくなってしまう。

先輩は知ってるのかな?正宗が先輩を好きだったこと。

そう考えた時、胸が痛んだ。