体育の時間あたしは一人屋上にいた
体育館で見学するのは嫌い
見てたらやりたくなる
あー無理にでもすればよかったかな
でもなにかの拍子で痣を見られたら困る
あたしは深いため息をつき、屋上で寝転んで空を見上げた
「柚空!起きろ!」
あたしはいつのまにか寝ていたようで目を開けるとそこにはいっちーがいた
「え、いっちーなにしてんの?」
「いや、こっちのセリフ。
俺は一服しに来ただけ」
「不良教師」
「サボリに言われたくない」
そんな会話をしながらもあたしはできるだけいっちーの方に顔を向けないようにしていた
「今柚空の好きな体育だろ?
なんでここにいる?」
「ちょっと身体だるくて」
適当に嘘をつこうと出た言葉
「珍しいな。大丈夫か?」
そう言ってあたしの前にしゃがみオデコにてを当てた
その時不意に目が合ったあたしたち
あたしはしまったと後悔した