「楽しかったから」




「え?」



「昔を思い出しちゃった。
最後にこうやって家族で楽しくご飯を食べたのはいつぶりかなって。
一人で食べることが多いから」




あたしは心配かけないように笑いながら言った




「そっか。
この前のいい感じの彼氏は何も言わないのか?」




勇吾のことだよね



「勇吾はなんも知らないから」



勇吾には言わない


全部話すと離れていきそうで、、、




「怖い?」





あたしは無言で頷いた




いっちーはなにも言わずに頭をまた撫でてくれた






柚空すごいね!




昔はよく母さんが頭を撫でてくれた



いっちーがしてくれること全てあたしには懐かしくて、、、嬉しかった



今度は我慢できずに涙がこぼれた



「我慢すんな」




そういって遠慮がちにもいっちーは抱きしめてくれた