「ちょっとはぐれちゃって!」





「あのなー、下手な嘘つくなよ。
はぐれるってあいつはガキか」




どんどんいっちーの顔が険しくなって行く中あたしは必死に言い訳を考えた




「桜空もーやめろ。はやく柚空探さないといけないだろ」




凪が嘘なんてついても無駄だとあたしを止めた





「あとでちゃんと話すから柚空を探しに行かせてくれ。じゃないと、柚空なにするかわかんないぞ」




凪の表情にいっちーはなにかを察したようだった



「わかった。見つけ次第すぐ俺のとこ連れてこい。」




そう約束して私たちは学校をあとにした