「刑事……。でも、なんで刑事さんが。」 「昨夜。ある一軒家が火事になった。」 皆藤が警察手帳をしまいながら話始めた。 「まあ、近所の奴がすぐに気づいて、燃えうつったりはなかったが。」 「その一軒家に住んでいた方は?」 皆藤は苦虫を噛み潰したような顔でいった。