9 当麻はどこか暗い闇の中を歩いていた。 ここ……。どこだ? 辺りを見回してみるが、目につくのは真っ暗な闇。 どこを歩いているのかも分からず、当麻は足をとめた。 そのとき。どこかで切り裂くような女性の悲鳴が耳をついた。 なんだ!? 恐怖で体が震え上がる。 闇に小さな明かりが灯った。 明かり?いや、違う。炎だ。