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当麻が麗奈を抱えて炎の中から出てきた。

「社長!!」

優衣は一番に当麻に駆け寄った。

涙がボロボロと溢れる。

「……なんだ、泣いてるのか?」

「泣いてませんよ。雨です……」

そうごまかしたが、溢れる涙はとまらない。

当麻は皆藤に麗奈を引き渡すと、優衣の頭を優しく撫でた。