7 当麻が麗奈を抱えて炎の中から出てきた。 「社長!!」 優衣は一番に当麻に駆け寄った。 涙がボロボロと溢れる。 「……なんだ、泣いてるのか?」 「泣いてませんよ。雨です……」 そうごまかしたが、溢れる涙はとまらない。 当麻は皆藤に麗奈を引き渡すと、優衣の頭を優しく撫でた。