「社長!!逃げないと……」

声が聞こえてないのか、返事がない。

不安が胸を煽る。

「社長!!逃げてください!!社長!!」

優衣のブラウスの袖が火に焼けた。

だが、そんなこと関係ない。

優衣が火に飛び込もうとした、そのとき、

「やめなさい」

肩を掴まれた。
振り返ると、そこにいたのは……