「だ、大丈夫ですか!?」

「逃げろ。早く。」

当麻が優衣をガレージの外へと突き飛ばした。

「嫌です!社長残して行けません!」

「行けと言ってるだろ!」

当麻の怒鳴り声が雨の音に混じって聞こえる。

「私は残ります!!」

しかし、さきほどよりも激しく火が燃え盛り、優衣の前を塞いだ。

当麻の姿が見えなくなる。