「またまたあ。照れんなよ。」

皆藤より少しばかり強引な性格のようだ。

当麻は大将の言葉を軽く受け流すと本題に入った。

「脇田貞二さんって……ご存知ですか?」

「ああ!!脇田さんね!いつもごひいきにさせて頂いてるよ。ありがてえな」

「……脇田さんは昨日の昼。ここに来ましたか?」

「来たよ。漁場から獲られたばかりの最高級の鯛を予約していったよ」