「大将ですか?」

優衣が聞くと男がうなずいた。

「おうよ!嬢ちゃん、若いが魚に興味あるのかい?」

大将が魚を裁きながら笑顔をみせた。

優衣は魚が正直苦手だ。

愛想笑いを浮かべていると、今度は当麻が聞いた。

「すこし聞きたいことがあるんです」

「おっ!彼氏かい?美男美女だね」

「「違います」」

またもや、二人の言葉がかぶる。