当麻の言葉に優衣は目を丸くした。

なぜ、脇田が?

「なんで脇田さんが?彼には動機なんて……」

「なんか感じるんだよな」

当麻が窓の外を眺めながら言った。

感じる?何を?

優衣の疑問に気付いたのか当麻が説明した。

「脇田さんが俺達をじっと見ているような視線だよ」

「……はあ」

意味がよく分からず、曖昧な返事をしてしまう。