「礼などいい。俺はあれ以上あいつの顔はみたくなかっただけだ。」

照れ隠しなのか。
だが、当麻の耳が赤くなっていた。

それをみて笑みが漏れる優衣。

「それより。収穫はあったんだろうな?」

当麻が真剣な目で優衣をみた。

慌てて優衣がうなずく。

「昨日私達を家に簡単に招き入れた理由ですが、警察とかに隠したりしたら色々面倒になるから。ということでした」

「なかなか正当な理由だな」

当麻も優衣と同じことを思ったらしい。