6
車の助手席に乗り込むと、優衣は皺になったブラウスやスカートを直した。
「とんだ目に遭ったな」
当麻が笑いを押し殺しながら言った。
「今、笑いこらえてますよね?」
「いや。こらえてない。というか、お前あいつとそういう関係だったんだな」
「違いますよ!!あれは無理矢理……!というか、それがわかってたから社長助けてくれたんですよね?」
優衣が言うと当麻の頬がピクッと動いた。
「嬉しかったです。助けてくれて。ありがとうございます」
優衣が微笑むと当麻がそっぽを向いた。
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