当麻は髪をかくと背もたれに頬杖をついた。

「厳しくしたって育たないだろ。新人なんて関係ない。俺にとったら社員はみんな社員だ」

「やっぱり社長がおかしんですよ」

笑うのをやめない優衣に当麻は

「それ以上言ったら増やすぞ」

「嫌です」

「なら黙ってやれ」

「はい」

だが、やろうにもじっと見られてはできない。