眼鏡をしているせいか、いつもよりカッコ良くみえる。

「はい。末永先生も和樹さんに暴力をふるわれた被害者で、もうすぐでやめるそうなんです。だから、色々と」

優衣が笑顔で答えると、当麻が呆れたように笑った。

「お前。新聞記者になったらどうだ。」

「遠慮しときます。でも、結局分からなかったんです」

「何が?」

「和樹さんが私達をあの家に招き入れた理由……」

やはり本人に聞くしかないだろうか。

「なので私、今日もう一度……」

優衣の言葉を当麻の携帯の着信音が遮った。

当麻が机の上の携帯をとる。