「でもひとつ。気になることがあるんだ」

「……気になること?」

当麻が珍しく真剣な顔で優衣をみた。

「俺は倉敷麗奈と何の関わりもない。会ったこともないし、お前が撮ってきた写真でしか顔もみたことない。なのに……」

「なのに……なんですか?」

次の言葉を固唾をのんで待つ。

「みたんだ。予知夢を。燃え盛る炎の中で……。人が死ぬ予知夢……」

「えっ……。」