「ああ。そうだろうな。じゃありませんよ!!一体誰が亡くなるんです!?」

優衣が当麻に詰め寄った。

「無茶言うな。俺は人が死ぬ予知夢を見るだけで、大して親しくない人は顔も名前も分かんないんだよ」

困った予知夢だ。
死ぬ人が親しい人以外分からないとは。

「情景だけでもいいんです!」

優衣の言葉に、
当麻は額を押さえ、「う~ん」とうなる。

そして、

「海……」

「えっ?」

「海だ。海がみえた」

「海……。他には?」

海だけじゃ訳が分からない。