ああ。そうか。 当麻は怖いんだ。その暗闇が。 「大丈夫ですよ」 優衣は腕をつかんでいる当麻の手の上に自分の手を重ねた。 当麻が目を見開いて優衣をみる。 「辛いときとか、今日みたいに苦しいときは私がそばにいます。」 「そばにいるって……。夢だ。いつみるか分からない」 たしかに。 優衣は考えを巡らせ、あるひとつの結論に至った。