できるだけ物音をたてずにオフィスに入る。 そこには、自分の机で突っ伏して寝ている当麻の姿があった。 「社長?」 優衣は当麻の肩を揺らした。 そのとき、気づいた。 当麻の額、背中が汗でびっしょりだということを。 尋常じゃない。