優衣は昨日徹夜で調べあげた資料を持って探偵社へやってきた。

といっても、時刻はまだ午前3時。

誰もいるわけがない。

そう思って、玄関のドアノブを回す。

嘘。鍵があいてる。

全く。不用心な。

でもあのしっかり者の日向が鍵をかけ忘れるわけないし。

誰かいるのだろうか。