「昨日の夜。お父様は香織さんの事を心配していましたか」 「心配なんて……するわけないだろ。女連れ込んでたよ。朝まで母さんが帰ってこなくて……父さんにきいた。そしたら、あの男!!」 和樹の握りしめた拳に血管が浮き出した。 「『母さん?誰だ?それ』って……」 「ひどいっ……」