「私たちは刑事じゃありません。新聞社の記者をしている、山中と森田です」

優衣は適当に嘘をつき、話を進めた。

「そうだったんだ。俺、和樹。」

和樹は脇田が持ってきたアイスコーヒーを一口飲むと、優衣に向かって笑みを浮かべた。

「それで?今日は俺のプライベートとか記事にしたくて来たの?」

んな訳あるか。

「そんなわけないだろ」