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下校時間。






いつものように送ってくれる伊吹と一緒に家路を歩いていた。






すると、向こうの方にしゃがんでいる女の子の姿が見えた。






............あれ?あの人って畑中さん......?






「伊吹、畑中さんだよ。」





「畑中?誰それ。」






あ......伊吹寝てたからわかんないんだ。






「転校生だよ、今日から同じクラスの!」






「へえ。」






興味無さそうな伊吹。








畑中さんに近寄ってみると、何やらひとりでごにょごにょ言っていた。






「は、畑中さん?大丈夫?」






私の声に気づいた畑中さんは、バッ!と振り返ると、突然泣き出した。






「うわああああああああん!!!!」






!?!?!??!?!?!






「え!?ちょっ!?!?畑中さん!?」






「転んで怪我したの~!!!!痛くて痛くて......よかった~人が通ってくれて!」






そう言いながら膝を見せてくれた畑中さん。





た、確かに痛そう............。