「3人で競走しようぜ。」
小山がそういった時。
「おまたせー!」
浜辺の方から、朱木の声がした。
「お!やっと来たか~!」
小山はそう言って、海から出て浜辺へと歩いていった。
俺と森田も小山に続いた。
朱木はすでに水着姿で、なかなかナイスなボディーだった。
これは小山も喜んでんだろうな。
と思って小山を見てみると、予想通り。
すんげえ嬉しそうに朱木を見ていた。
「み、美生ちゃんすっげえ似合ってるよ!!!!俺ドストライク!!!」
「......ありがと。」
小山に褒められて少し照れる朱木。
まあ、こいつらはいいとして......
気になる蒼井の方は上から大きめのタオルを羽織っていて、水着姿がよく見えない。
「ほら、そのタオル取りなさいよ。」
朱木の言葉に、既に赤かった顔が更に赤くなる。
「ったくもう。じれったい。ほら!」
朱木が無理矢理タオルをはがして、背中合わせを押した。