優人side



夏休みに入り、今日はついに海に行く日。





海とか何年ぶりだろうな。







駅で待ち合わせなんだけど......。








「なんでお前がいるんだよ?」






そこには、蒼井、朱木、小山、森田春輝がいた。





「あっ春輝に海のこと話したら、俺も行くって!人数多い方楽しいし、いいかなって思って......。」





蒼井がそう言った。






「ってことで、楽しもうね、海。」




ニコッとした笑顔でそう言う森田春輝。






こいつ..............................。





「ま、まあまあ2人とも!そんな睨みあわないでさ!今日は楽しく行こー!」





無駄にハイテンションな小山になだめられ、俺達は海へ向かった。






「とうちゃーーーく!!!!」





海に着くなり、小山が行った。






テンションたけえなこいつ......。






まあでも、海に来たからには、楽しむっきゃねえよな。




森田がいなかったらの話だけど。





「じゃあ私達着替えてくるから。先泳いでてね~。」





朱木はそう言って、蒼井と更衣室へ向かった。







「いってらっしゃ~い。......ドキドキするよな、伊吹!!!!」






あいつらが見えなくなって、小山がそう言った。






ったくこいつは何考えてんだよ。






「はははっ。俺たちも着替えようよ。」






何が面白いんだか、意味不明な笑い声を発した森田は、そう言って更衣室へ向かった。







ほんとになんでこいついるんだよ......。






着替え終わって、海へ入ると、すんげえ冷たくて、気持ちよかった。






「うっひょー!やべえ!超気持ちいい!」






小山も早速泳いでいる。





森田は、ばしゃばしゃ音をたてて泳ぐ小山とは反対に、静かに海水に足をつけていた。





ったく、かっこつけやがって。