「そうかもね?」
そう言ってまた画面へ視線を落としてしまった。
「物好きだね。…あたし、告白断る。」
「ふーん。」
興味なさそうに返事をする。
もうゲーム機とりあげてやろうか、コノヤロー。
一瞬そう思ったけど。
普段より心なしか頬の赤い瑞生がとても可愛らしく見えて。
なんだか笑ってしまった。
「こんなのを好きなあたしも相当物好きなのかな…。」
「そうだね。」
そう言うとゲーム機を手放し、あたしの後ろにまわってふわりと自分のほうに抱き寄せた。
「…瑞生?」
「ん?」
「これからも一緒にゲームしようね。」
fin