相変わらず視線は画面から離さず、あたしをバカにする言葉を並べる。


よく同時に頭が使えるなと感心する。




「で、結局付き合うの?」




「それが迷いどころ。」




嘘だけど。
だってごめん、あたしが好きなの瑞生だもん。


でもまあいい人だし。




「え、迷ってんの?」




「え、うん」




画面しか捕らえていなかった視線が突然あたしに向けられて少々戸惑う。