「あっ!やっば!!電車遅れちゃう!心ちゃん、颯!ばいばい!」

女が去って行く。

「では、私もこれで…」

続いて帰ろうとする五十嵐の手を掴んで引き止めた。

「な、何ですか?」

少し焦った表情を見せる五十嵐。声は震えていて、その姿は何とも言えない可愛さだった。

そんな五十嵐を見て口元だけニヤッと笑ってみせる。

「あのさ…」

本当に楽しくなりそうだ♪