学校でいるときと夕焼け見てるとき、どっちが本物なのかと聞くと あいつはまた怒る。 あいつらしくない涙声で、でも力強くて、でも途切れそうな声で。 また俺を怒る。 反射的に望月を抱きしめていた。 あいつの悲しみをぶつけて欲しくて、ほっとけなくて、包みたくて。 なんでだろ。俺、こんなことするやつだったっけ。