学校までの道のりは、長いようで短かった。 長い階段を下り、見えてきたのはまだそう古くない広い学校。 あそこが、私の新しい学校・・・ 少し緊張しながらも、学校の正門を通る。 周りから注がれる好奇の目。 「転校生だね」 「どこのクラスの子?」 「ってか何年だろ」 周りから聞こえる声を素通りして、母さんから説明された道をたどって、職員室へと向かう。